三橋一樹

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2026年9月14日 · スタジオより

三つの紙

ファインアート紙は、手で選びます。神田、銀座、清澄白河。東京の三つのラボを訪ねた夏のあいだ、私たちは紙の見本を窓にかざし、親指で表面をなで、同じ写真をそれぞれの紙に刷りました。

キャンソンのエディション・エッチング・ラグは定番です。310グラムのコットンに、銅版画用紙の中程度に粗い表面。ハーネミューレのジャーマン・エッチングは少し粗く、少し温かく、プリントはやや深く紙に沈み、素描のように見えます。竹尾のカキタは日本の選択肢。滑らかで、温かみのある白。一世紀にわたって日本のデザイナーに紙を供給してきた紙の家によるものです。作家はそのデザイナーたちの中で生涯を過ごしました。紙のひとつがそこから来るのは、正しいことに思えました。

三つとも顔料プリントで、中性紙で、百年を優に超える耐久性が認められています。選択は、寿命ではなく、感触の問題です。迷われたら、植物にはジャーマン・エッチング、モノクロームにはカキタをお勧めします。