作家について
三橋一樹Ikki Mitsuhashi

三橋一樹(1943年、東京生まれ)は、デザインを経て写真にたどり着いた写真家です。武蔵野美術学校に学び、日本デザインセンター、そしてルフトハンザドイツ航空とカネボウ化粧品のアートディレクターとして、日本の広告の黄金期を過ごしました。1972年に自身のスタジオを設立し、本格的に写真へ向かいます。「デザイナーの写真家」です。
略歴
- 1943
- 12月15日、東京に生まれる。
- 1965
- 武蔵野美術学校商業デザイン科卒業。日本を代表するデザイナーが集った日本デザインセンターに入社。
- 1968
- グレー大広入社。ルフトハンザドイツ航空のアートディレクター。
- 1970
- JMS入社。カネボウ化粧品のアートディレクター。
- 1972
- 株式会社ピープルを設立、代表取締役兼クリエイティブディレクター。写真家としての活動を開始。
- 1973
- 初の写真集『Star Man』(写真評論社)を刊行。
- 1965–1980
- 日宣美展特選、朝日広告賞、毎日広告賞、電通賞、ADC銅賞、日経広告賞などを受賞。
- 1980
- 写真展「Shoot Me」(ペンタックスギャラリー、東京)。デザインスタジオを解散し、写真家として活動。
- 1982
- 写真集『ロング・ロング・ロング・ビーチ』(三草社、文・市川森一)を刊行。同名の写真展をペンタックスギャラリー(東京)で開催。
- 1986
- 名古屋博覧会に写真家として参加。
- 1990
- バードハウス・プロジェクトに写真家として参加。
- 1991
- 写真展「Water Portrait」(ギャラリーP3、東京)。1996年にはギャラリー・アルティーム(福岡)でも開催。
- 1994
- 『Elvis My Happiness』を刊行。
- 2003
- バリ島ウブドに3か月滞在。トロピカル・ガーデンのシリーズが始まる。
- 2005
- アート会社APJと「トロピカル・ガーデン」の契約を結ぶ。
- 2000年代
- トロピカル・ガーデンを、バリ島と、日本の自宅を兼ねたスタジオで撮影。東京のアートギャラリー・クローゼットおよび私的に販売。
- 2026
- 初めての公開オンライン・エディション。
作品の語り方
このサイトのすべての写真には、短い文章が添えられています。キャプションではなく、観察です。一人称を使わず、詩ではなく散文で、写真の抑制をそのまま言葉に運びます。日本語と英語は、それぞれの言語の書き手が独立して書き、逐語訳は行いません。
写真集



1973 · 写真評論社、東京
Star Man
デビュー写真集。森山大道『写真よさようなら』や東松照明『I am a King』と同じ版元から。28ページ、35.5×34cm、ソフトカバー。モデル:井上博。サイン入り初版は稀少で、欧州のオークションでおよそ280〜350ユーロで落札されています。



1982 · 三草社、東京
ロング・ロング・ロング・ビーチ
フロリダの海辺で撮影された静かな連作。海を前にした人々が、過去と現在を秤にかける。文は脚本家・市川森一。「みんな海を見ていた」。刊行時定価1,800円。
1994 · 東京
Elvis My Happiness
エルヴィス・プレスリーの人生の風景をたどる写真の巡礼。数十年前に作家自身がアメリカで撮影した写真に基づく。表紙の複製は後日掲載。
ほかの場所で
このサイトの外で、作品が紹介され、扱われている場所。
メイド・イン・ワンダー(東京)· 写真集専門店
『Star Man』(1973年)— メイド・イン・ワンダー ↗初の写真集の紹介。1973年2月、デザインから写真へ転じたひと月後の刊行。主題は「自分の心の中にいるもう一つの自分」。アシスタントは、のちにギャラリーCAMPに参加する上條道夫。
LinkedIn
経歴の記録 ↗1980年から1996年の個展、名古屋博覧会、2003年のウブド、2005年の「トロピカル・ガーデン」の契約まで、作家自身の記載による。